【後遺症？】レーシック手術後に視力は低下する？【視力低下した時の回復方法も紹介】

視力回復手術を検討中の方にとって、レーシック手術のその後の経過はとても気になるポイントですよね。レーシック手術は、ほとんどの方が10年・20年にわたって1.0程度の高い視力を維持できます。

しかし、環境や年齢などの原因から、5年~10年程度で視力が再度低下する可能性はゼロではありません。今回は、レーシック手術後の視力低下はなぜ起こるのか？また、視力低下したらどのような回復方法があるのかを紹介します。

また、視力回復手術のひとつであるICLとレーシックの違いも紹介しているので、選択肢としてぜひ参考にしてください。術前からリスクについても理解を深め、将来的にも後悔のない判断をしましょう！

5年~10年ほどで一定の割合で起きる視力低下の原因は、近視の戻りです。レーシック手術は、角膜を削って行う視力回復術のため、術後は角膜が薄くなります。薄くなった角膜が術後に眼球内圧で圧迫されると、角膜の曲がりが大きくなり近視が戻る場合があります。

もともと近視が強い方は、近視戻りしやすい傾向があります。原因は2つあり、強度近視の方はレーシック手術で角膜を削る量が多くなることと、近視だった時と同様近くばかりを見ていると目の使い方によって近視戻りが起きやすくなります。

レーシック手術後を受けたのに、目の使い方によって視力低下してしまったらもったいないですよね。眼精疲労を防ぐためにも、術後は遠くを見たり目を適度に休める癖をつけましょう。

老眼は近くの物が見にくくなるなど、ピントを合わせる力が年齢と共に衰えていく現象です。多くの人は40代・50代くらいで老眼の症状が現れます。レーシック手術をした人も、年齢を重ねれば老眼による視力低下が起こる可能性があります。

老眼の自覚がなかった方も、レーシック手術をして近視が治ると老眼を自覚する場合もあります。レーシック手術はしてもしなくても老眼になるリスクは誰にでもあり、手術が老眼の原因とはなりません。

白内障が進行すると、視界が霞かすんだり視力低下したりと見え方に不具合が現れます。白内障は水晶体の濁りによって発症する病気です。

原因は加齢と言われており、50代以降中高年から発症リスクが高まります。老眼と同様レーシック手術をするしないに関わらず、術後の加齢に伴い誰でも白内障を発症する可能性があります。

レーシックの手術後は、数ヶ月~1年程度ドライアイになる可能性があります。これはレーシック手術により一時的に涙の分泌量が減ってしまうためですが、まれに症状が長引いたり元々ドライアイの傾向がある方はレーシック後の見え方に影響する場合もあります。

しかし、ドライアイによって実際の視力が落ちるわけではありません。ドライアイで視界がかすんだり見づらさを感じるのは「実用視力」が悪くなるためです。ストレスや目の使いすぎもドライアイにつながるため、術後の過ごし方には注意が必要です。

ほとんどのクリニックがアフターサービスや保障などを設けて、術後数年は再手術ができるようになっています。しかし再手術には条件があり、誰でもできるわけではありません。再手術には十分な角膜の厚みが必要です。

強度近視で初回から角膜を深く削っている方や、もともと角膜が薄いと言われている方は2度目の手術ができない可能性があります。レーシック手術は多くとも2回までしかできないため、レーシック後に近視が進んだ場合はICL(眼内コンタクトレンズ)も検討してみてください。

老眼はレーシック手術では治らないため、レーシック以外での対処が必要です。1番手軽な方法は老眼鏡の使用で、手元を見たい時などに付けはずしをします。

しかし出歩くたびに持って行ったり、置いた場所へ取りに行くのが面倒な方は、老眼用ICL(遠近両用眼内コンタクトレンズ)が向いています。

老眼用ICLは、ICL(眼内コンタクトレンズ)の一種です。レーシックと違い角膜を削ることなく近視・遠視・乱視の矯正ができるのに加えて、老眼も矯正できるのが特徴です。

レーシック手術を受けた方も、通常通り白内障手術が可能です。レーシックは角膜を削る手術、白内障手術は水晶体を人工のレンズに替える手術です。そのため、レーシックは白内障治療に特別影響はありません。

老眼も同時に発症している場合は、水晶体の代わりに入れる人工のレンズを単焦点レンズではなく多焦点レンズにするのも検討してみましょう。自由診療になるため費用は高額になりますが、白内障治療と同時に老眼治療も可能になります。

術後すぐに現れたドライアイの症状は一時的なものも多く、各クリニックのアフターケアや保障で治療をしてもらえます。一般的には点眼薬の処方をされ、自宅などで点眼するだけの手軽なケアです。

パソコン作業やスマホ画面を見る時間が長い、エアコンの風をよく受けるなど生活や環境にもドライアイの要因がある方は、生活改善も必要です。

ICLは、目の中にコンタクトを埋め込む手術方法のため、将来的に白内障治療が必要になったらレンズを取り出して通常通り手術できます。万が一のリスクに備えられるのがメリットです。また、後遺症もレーシックより少ないと言われています。

ただし、レーシックに比べて費用相場が40~70万円とかなり高額な傾向です。手術は適応するかどうかに加え、無理のない予算で行いましょう。

レーシックは視力矯正手術の中でも費用が比較的安く、日帰りで手軽に手術が可能なのが大きなメリットです。メガネ・コンタクトなしで裸眼で生活したい、術後すぐに仕事に復帰したいといった方には向いています。

ただし、レーシックは角膜を削る手術です。術後は目の状態を元には戻せません。ドライアイやハローグレアなど一時的な後遺症リスクもあるため、事前に医師とよく話をしておきましょう。

レーシック手術は10年・20年と将来にわたって目の見え方を左右する手術なので、感染症リスクやトラブルを極力回避するには日本眼科学会に認定された眼科専門医、ICL認定医がいるところがおすすめです。

また、ホームページをチェックして、クリニック内の実績の豊富さや執刀医の手術の経験数はどれくらいかチェックしましょう。手術の経験が多いほど多くの症例を見ているので、自身の手術時にも経験を活かした対応をしてもらえます。

レーシックやICL手術を不安に思う方や、実際どんな手術なのか分からない方も多いですよね。事前にどんな手術なのか、メリット・デメリットの説明等を丁寧にしてくれるクリニックがおすすめです。

レーシック手術は角膜を一度削ったら戻らないので、特に慎重な事前検査が必要です。自分の目にはレーシックとICLどちらが合うのか、将来再手術などが必要になった時はどうなるのかなど、不安を残さず手術を勧めてくれるクリニック選びが大切です。

インフォームドコンセントを守り、お互いが納得して手術に挑めるよう信頼関係を築くのがおすすめです。

手術が無事に成功した後も、手術を終えた目は一生の付き合いとなります。術後になりやすいドライアイや、年齢を重ねると起こる目のトラブルにも備えが必要です。術後も定期的な検診を受けられる、長く通えるクリニックがおすすめです。

自由診療なので後遺症や再手術についての保障があるクリニックも多いです。レーシック手術では、術後に近視戻りなどで視力が低下する可能性があります。その際に再手術が無料で受けられるなど、アフターフォローが整えられているクリニックがおすすめです。

レーシック手術は視力矯正手術の中では費用は安いですが、手術・診察料・アフターフォローの他再手術の可能性も視野に入れて費用に納得できるかを見る必要があります。手術の前に費用を明瞭にしてくれるクリニックがおすすめです。

また費用を抑えたいと考えても、安いけど評判が悪いようなクリニックは避けた方が賢明です。レーシック手術は20~40万円、ICLは40~70万円程度が費用相場なので、大幅に相場から離れているクリニックは価格設定の理由を明らかにしてから決めるのがおすすめです。

ここではレーシック手術ができる大手クリニックや、眼科医療において著名な医師・眼科専門医の在籍するクリニックを13院紹介します。それぞれのクリニックの特徴や手術費用を掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

合併症の代表としてハロやグレアがあります。ハロ・グレアは自動車の対向車のライトや街中の街灯などが眩しく感じる現象です。ハロは眩しさが特徴で、グレアはぼんやり眩しい特徴の違いがあります。

手術時のレーザー照射で開ける角膜のふたがしっかりくっついていないとハロ・グレアが起こります。角膜のふた(フラップ)が安定する数ヶ月~半年ほどは誰にでも起こる可能性のある症状です。

レーシックは角膜を削る手術なので、基本的には1回の手術になります。術後に視力の低下などがある場合は、残った角膜の厚さによっては2回目もできる方もいます。3回目ができる方は極稀になります。

老眼用眼内コンタクトレンズや多焦点眼内レンズのデメリットは費用の高さがあります。自由診療のためクリニックによって費用が変わってきます。またレーシック同様にハロー・グレアの発症リスクもあります。

レーシック手術の前には適応検査があります。術式は、検査の結果を見て医師と相談し決定されます。どの種類でもメリット・デメリットや術後のトラブルやアフターケアの内容などをしっかり確認しておきましょう。

レーシック手術の前には適応検査があります。検査の内容は角膜形状解析・角膜内皮細胞検査・瞳孔径・他覚的屈折検査・角膜厚測定・細隙灯顕微鏡検査・眼圧測定・自覚的屈折検査・眼底検査などです。

すべての検査を終えるのには、約2時間～3時間を要します。

レーシック手術は視力の回復が早いのも魅力の1つです。術後でも生活に支障が出ないほど、翌日にはほとんどの方が裸眼で1.0～1.5程度の視力になります。眼鏡やコンタクトを使用する際にできる矯正度数が目安です。