【ずれる？】乱視にもICL手術が可能！乱視特有のリスクや費用も解説【治療ができない人の特徴も】

乱視の方でも、ICLやレーシックといった屈折矯正治療を受けられます。もちろん手術における条件はありますが、ICLはレーシックと比べて矯正可能な範囲が広いため、近視・遠視・乱視の方でも受けやすいといえます。また、メガネやコンタクトレンズで矯正できる範囲の乱視であれば、ICL手術が適用できます。

しかし、乱視におけるICL治療となると「ほんとうに治るのか？」「レンズがずれる・回転するのではないか？」「費用は変わるのか？」などが気になりますよね。そこで本記事では乱視におけるICL治療のリスクや治療の条件、気になる疑問について解説しました。

また後半には乱視治療が可能なクリニック15院も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください！

乱視の方は、近視・遠視の料金に10万円前後の追加費用がかかる場合がほとんどです。クリニックによっては追加費用を設けていない場合や、レンズ代が別といった場合もあるので事前によく確認しておきましょう。

またICLの手術費を少しでも安くしたいという方は、各クリニックのモニター制度を利用するか、確定申告の際に医療費控除を利用するといった方法があります。以下で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

ICL治療におけるリスクや後遺症は、ハログレア症状が起きる・レンズの度数が合わない・感染症を引き起こす可能性などが考えられます。また、これに加えて乱視の場合に考えられる特有のリスクもあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ここでは、ICL手術を受ける際の乱視の方特有のリスクにどのようなものがあるかをまとめています。乱視でもICL手術を受けるのは十分可能ですが、術後に起こるかもしれないトラブルなども理解しておきましょう。

ICLは眼内に小さなレンズを埋め込んで視力を矯正する技術ですが、乱視用レンズには上下があります。そのため、稀にレンズが回転してしまうことで見えにくくなってしまうという事態が生じます。本来、乱視用レンズは3ヶ月程度で安定しますが、もし見え方に違和感が続くようであれば早めに医師に相談しましょう。

稀な例ですが、レンズが回転してしまった場合や、レンズのズレが確認されたときには再手術が必要になります。合わせて、レンズのサイズが合っていない場合も交換作業をすることで再度位置調整などを行います。

また、もし再手術を受けても違和感がでる場合には、回転を防ぐためにレンズサイズを大きなものに入れ替える必要があります。

次に、ICL手術を受ける際に考えられる一般的なリスクを解説します。暗闇で光が滲んで見えるハログレア現象や、切開手術などで起こる恐れのある感染症、また術後の出血などが原因になる眼圧の低下などを詳しくチェックしてみましょう。

ICL手術を受けたあとに、稀にハログレアと呼ばれる現象が起こる場合があります。ハロとは、暗いところで光がにじんで周りに輪っか状にモヤがかかる現象です。また、グレアは夜・昼問わず、光がギラギラ眩しく見える現象を指します。

ほとんどの場合、ハログレアは術後1~3ヶ月で脳が同調して気にならなくなるといわれています。

ICL手術を受ける前には術前検査があり、自分に合ったレンズサイズや度数を決定しますが、稀にレンズの度数が合わない場合もあります。レンズの度数が強すぎて合わず、遠視のような状態になる過矯正や、度が弱く近視が残ってしまう状態の低矯正などが考えられます。

度数が合わないときには、再手術によるレンズ交換の検討が必要になります。

ICL手術後に起こる出血や炎症などが原因で、眼圧が一時的に上がってしまう場合があります。大抵は自然に下がっていきますが、数値が下がらなければ点眼薬が処方されるので、アイケアしながら様子を見ます。

長期にわたって眼圧が上昇した状態が続けば緑内障のリスクもあるため、最悪の場合にはレンズを取り出すなども考えられます。

角膜内皮細胞は加齢によって減少することはよく知られていますが、ICLやレーシックなどの眼科手術によって引き起こる場合もあります。角膜内皮細胞が極端に減ってしまうと角膜が濁り視覚障害につながる場合があります。

また、術後の炎症などが長引いた場合にも、角膜内皮細胞の減少につながる可能性があるので注意が必要です。

ICL手術を行なった際は、稀に切開した傷口から感染症を起こす場合があります。眼のトラブルを防ぐためには、術後の過ごし方や感染予防など、医師からの指示を守るのが重要です。

特に入浴やスキンケア、またメイクをする場合などは注意が必要で、いつから可能であるかなどはしっかり確認しておくのがいいですね。

ICL手術を受けるには体調や年齢など一定の条件があり、中には適用できない方もいます。以下の表で、ICL手術が適用できない人の特徴をまとめているので参考にしてください。

ICL手術は18歳以下の未成年であったり妊娠中・授乳中の方は残念ながら適用できません。また、眼の疾患や身体に病気を抱えている方も注意が必要です。乱視の方は度数が6D以上なら手術が適用できない場合があります。

ICL手術で失敗や後悔をしないためには、納得して手術を受けられるクリニック選びが重要です。ここでは「クリニックに認定医が在籍しているか」「手術前後の説明」など、確認しておきたいポイントをご紹介します。

ICLを執刀する医者は、ICL認定医(ライセンス)資格がないと手術ができません。また、認定医(インストラクター)にもランクがあり、上記の画像のように最上位にはエキスパートインストラクター、次にICLインストラクター、ICL認定医と続いています。

最上位のエキスパートインストラクターは、日本国内の眼科医に技術指導を実施したり、認定の最終決定などの権限を持つドクターです。現在のところ、国内のエキスパートインストラクターは20数名となっています。

ICL手術を受ける際は、選んだクリニックの症例数や実績などもチェックしてみましょう。眼科クリニックのホームページには、ドクターの経歴紹介やクリニックの手術実績、症例数などが明記されています。

また、経験豊富なドクターが在籍しているか・プロフェッショナルなスタッフがいるか、なども併せて確認しておくと安心ですね。

ICL手術を受ける際は、どんな手術方法になるか・どんな検査を受けるか、など詳しく知っておきたいですよね。ドクターやスタッフが説明・事前カウンセリング・検査などをしっかり実施しているクリニックであるかもチェックしてみましょう。

また、後遺症やリスクなどの説明も受け、理解したうえで手術を受けるのが重要です。

ICL手術を受ける際は、術後のアフターケアや定期検診などが充実しているかも確認しておきましょう。特に乱視の場合は、レンズが回転する・度数が合わないなどのトラブルがあったときに、どういった対処を受けられるかも重要です。

クリニックによっては、再手術の保証期間を設けているところがあるのでチェックしてみましょう。

ICL手術を受ける際は、納得できる費用であるかも確認が必要です。ICLは自由診療のため、クリニックによって価格がさまざまでばらつきがあります。また、レーシック手術よりも高額になる場合がほとんどです。

また、乱視の場合は追加料金がかかるか・術後の定期検診などは別料金か、などもチェックしておくとスムーズです。

最後に、ICLやレーシック手術に関するよくある疑問や質問をまとめています。矯正手術をお考えの方は、クリニックを選ぶ前に知っておくと役に立つものや、気になる疑問などが解消できる場合があるのでぜひ参考にしてください。

ICLやレーシックなどの眼の矯正手術を受けたあとは、一時的に見えにくくなります。ですが、どちらの手術も数日で視力が回復し、見え方も徐々に安定してきます。また、日帰り帰宅できるクリニックがほとんどです。

術後の検査で特に異常などが見られない場合は、翌々日ごろからデスクワークなども可能になっています。

ICL・レーシック手術の術前検査には、以下のようなものがあります。また、検査時間や検査内容はクリニックによってさまざまですが、平均して2~3時間前後で多数の項目を検査します。

ICL・レーシック手術によって失明するリスクはありません。どちらも矯正手術になり、失明に関わる部位の手術ではないため関連はないといわれています。ただし、感染症などを防ぐためにも、術後の注意事項や定期検診などはしっかり受けるようにしましょう。

老眼や白内障はどちらも加齢によって引き起こる眼のトラブルなので、ICLやレーシック手術とは関連がありません。ただし、元々が強い近視の方は、ICLやレーシック手術をしなくても白内障になる時期が早いといわれています。

また、ICL手術の場合は眼内レンズを外すのも可能なので、白内障を発症しても抜去して手術が受けられます。

ICLとレーシック手術では、どの眼科クリニックでもレーシックの方が料金は安くなります。どちらも自由診療のため費用はクリニックによってさまざまですが、平均して200,000円ほどの価格差があります。

ICL手術を行う際は、点眼麻酔を行うので手術中に痛みはほとんど感じません。また、手術時間も平均して10~20分程度で、術後の痛みも感じない方がほとんどです。また、クリニックによっては笑気ガスによる麻酔を使用しているところもあります。