レーシックとICLってどっちがいいの?それぞれの手術内容や費用、メリット・デメリット、向いている人について違いを比較しながら解説

今日、日本国内で行われている代表的な屈折矯正手術に、レーシック(LASIK)手術とICL(眼内コンタクトレンズ)手術があります。この記事では、視力矯正手術を受けようか検討している人に向けて、レーシックとICLの手術内容や特徴、かかる費用、それぞれのメリット・デメリット、向いている人について、違いを比較しながら解説します。

2025/08/13 更新

・商品PRを目的とした記事です。ランク王は、Amazon.co.jpアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。 当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がランク王に還元されます。

・当サイトのコンテンツの一部は「gooランキングセレクト」を継承しております。

※Amazonおよびこれらに関連するすべての商標は、Amazon.com, Inc.又はその関連会社の商標です。

レーシックとICLは、それぞれ得意とする領域が異なります

 

レーシック(LASIK)は、角膜にエキシマレーザーを照射して形状を変え、網膜に正しくピントが合うよう屈折率を調整する方法です。小さな度数の微調整が可能で、軽度の近視矯正に向いています

 

また、レーシックの類似手術には、武道や格闘技、ラグビー、アメフトといった激しい衝撃を伴うスポーツをする人でも受けられるLASEK(ラゼック)などもあります。

 

一方、ICL(眼内コンタクトレンズ)は、強度近視の矯正に適しており、大きな度数を改善するのが得意です。

 

ICLは、レーシックと異なり角膜の形状に変更を加える手術ではないため、レンズを取り外すことで、手術前の目の状態に戻すことができます。

 

ここでは、それぞれの治療方法について、施術の流れや適応条件、費用まで詳しく解説します。

  レーシック
(LASIK)
ICL
(眼内コンタクトレンズ)
手術内容 角膜にレーザーを当てて、角膜の屈折異常を矯正 目の中に小さなレンズを入れて、視力を矯正
矯正範囲 中等度近視
(-3.00D以上-6.00以下)
強度近視
(-6.00D以上-15.00以下)
受けられる人 ・18歳以上
・角膜の厚みが十分にある人
21〜45歳
手術費用
相場
35万円(※1) 66万円(※2)
メリット ICLと比べて、リーズナブルな費用 手術後も、必要に応じて取り外しが可能
デメリット ・角膜を削るため、一度手術すると元に戻せない
・術後しばらくはドライアイになりやすい
・目にレンズを入れるため、格闘技などの激しいスポーツをする人には不向き
向いている人 軽い近視の人 ・強い近視の人
・レーシックの適応検査で不適となった人
・すでにレーシック手術を受けている人

 

※1 東京都内のレーシック手術を行っている施設(14院)の平均費用:343,057円(両眼・税込 当社調べ)

 

※2 東京都内のICL手術を行っている施設(34院)の平均費用:656,410円(両眼・乱視なし・税込 当社調べ)

レーシック手術を受けるには、次の条件を満たしている必要があります。

  • 18歳以上
  • 近視の強さが6.00D(※1)以下の軽~中等度の近視である(※2)
  • 遠視、乱視の場合は、その程度が6.00D以内である
  • 角膜の厚みが十分にあり、手術後に十分な角膜の厚みを残せる
  • 円錐角膜、またはその疑いがない
  • 活動性の外眼部炎症、白内障、緑内障および創部の治癒に影響するような疾患でない
  • 妊娠中または授乳中ではない

レーシック手術では、角膜にレーザーを当てて、角膜の厚みを調整することで屈折異常を矯正するため、レーシック手術を受けられる人の条件として、角膜の厚みが十分にあることは大前提となります。

 

また、屈折矯正手術のガイドライン(日本眼科学会)では、患者への十分な説明と、患者本人の同意があれば、6D以上の矯正を実施しても構わないとされていますが、6D以上の矯正を行う場合、術後に近視の戻りが起きやすく、高い視力の長期的な維持が得られない可能性があります。

 

そのため、6D以上の近視矯正を希望する場合は、レーシック手術よりも、角膜の厚みに手を加えることなく矯正が可能なICL(眼内コンタクトレンズ)手術が推奨されています。

 

※1 D(ジオプトリー)とは、近視の程度を表す単位であり、弱度近視は-3.00D以下、-3.00Dから-6.00以下は中等度近視、-6.00Dを超えると強度近視と分類されます。

 

※2 レーシック手術の矯正量の限度は、屈折矯正手術のガイドライン(日本眼科学会)にて、原則として6Dの範囲と定められています。(6D以上の矯正をする場合は、慎重な実施を要する)