【一覧まとめ】レーシック手術の種類はどれがいい？【ICL手術との違い・クリニックのおすすめの選び方も紹介！】

レーシック手術は、20年にわたり世界中で4000万以上症例数のある視力回復手術です。角膜にレーザーを当てて、形を変えることで視力矯正する手術で、近視・遠視・乱視に対応しています。

しかし、レーシック手術の取り扱いのあるクリニックを調べていると、レーシックだけでもさまざまなメニューが用意されていることが多々あります。「一体どれを選べばいいの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか？

今回の記事では、レーシックの種類を分類して紹介するとともに、それぞれの種類がどんな人に向いているのかも調査しました。また、レーシックとICLで迷っている方に向けて2つの違いも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

レーシックにはさまざまな種類があります。前提として、どの術式が適用になるかは適用検査をしてから医師と相談をして決めます。それぞれのレーシック手術の特徴や、自分にどの手術が向いているのか知りたい人は、参考にしてみてください。

エピレーシックはレーシックとほぼ同じ手術方法ですが、エピケラトームと呼ばれる器具を使用してレーシックよりもフラップ(角膜の上のフタ)を薄く作るのが特徴です。角膜が薄く、レーシックできない人にも適用できます。

術後の痛みはレーシックよりも強めで、数日間保護用コンタクトを使用しなければならないのがデメリットです。眼球への影響が比較的少なく、フラップのずれも起きにくいため、格闘技など激しいスポーツをする人はレーシックよりエピレーシックの方が向いています。

イントラレースレーザーでフラップを作るのが、イントラレーシックです。コンピューターを使用して手術するため精密にフラップを作れるので、視力矯正の精度がかなり高いのが特徴です。

角膜の形を選ばないのもポイントで、角膜が平坦だったりカーブが強かったりしてレーシックが適用できなかった人がイントラレーシックを受けることもあります。

一方、ある程度角膜に厚みが必要な手術なので、角膜が薄い人には向いていません。また、フラップのずれなどのトラブルが起きる可能性も考慮して、格闘技など激しいスポーツをする人にも適さない手術方法です。

PRK(ピーアールケー)は、レーシックよりも古くからある視力矯正手術です。角膜上皮を除去し、レーザーで形を整えて視力を矯正します。古くからあるとはいっても安全性はレーシックとほぼ同じです。

レーシックのように角膜を削ったり、フラップを作ったりしません。フラップがずれるなどのトラブルがないため、格闘技など激しいスポーツをする人に適しています。

角膜が薄めの人でも受けられるなどメリットも多いですが、矯正の精度はあまり高いとは言えません。また、術後に視力が安定するまで2週間程度かかり、保護用コンタクトの使用も必須です。

ラセックはアルコールで角膜の表面をやわらかくするのが特徴で、技術的な難易度が高く医師の技量が影響する手術です。角膜をやわらかくした後にヘラ状の医療器具を用いて上皮をめくり、レーシックよりも薄いフラップを作って視力を矯正します。

フラップのずれなどのトラブルが少ないのも魅力で、格闘技など激しいスポーツをする人に向いています。また、角膜が薄くてレーシックが適用できない人や、強度近視の人にも適しています。

レーシックより視力回復までに時間がかかり、数日~1週間程度は視力が安定しません。保護ようコンタクトも使用するため、ダウンタイムをしっかり取る必要があります。

カスタムレーシックは、オーダーメイドレーシックとも呼ばれる手術です。レーザーを当てて角膜の形状を変えます。その名の通り、患者ひとり一人の角膜の形状に配慮できるため視界がよりクリアに見えるなど矯正精度が高いのが特徴です。

術後の視力低下やハローグレアが起きにくいのもメリット。費用が通常より高くなるため、より上質な視力にこだわる人に向いている手術方法です。角膜が薄くてレーシック手術ができない人、乱視の中でも不正乱視に該当する人にも適用できます。

トポリンクレーシック、ウェーブフロントレーシックの2種類があり、目の凹凸など歪みの計算方法が異なります。歪みの要因が角膜にある場合はトポリンクレーシック、眼球全体にある場合はウェーブフロントレーシックが適用されます。

モノビジョンレーシックは、老眼治療として使用される手術方法です。左右の視力に差をつけることで、両目で見た際に遠くにも近くにもピントが合うように調整します。

視力に左右差がある見え方に最初は疲れることが多く、慣れるまでには1~3ヶ月程度かかると言われています。また、日常生活で長時間のパソコン作業をする人や車の運転をする人には適用できない場合もあるため、ライフスタイルも含めて診察で医師とよく相談しましょう。

レーシックよりも新しい視力回復手術として人気が高いICL。ICLはレーシックとは違って角膜を削らず、眼内にコンタクトレンズを入れて視力矯正する手術です。最低限の切開で済むため負担が小さく、日帰り手術もできます。

視力が落ちたり度が合わなくなったりすれば取り出せるのもICL手術の特徴です。ICLは角膜を削らないため視界への影響が小さく、鮮やかでクリアな見え方をするのもICLの魅力です。

手術前の説明と検査が充実しているかどうかが、レーシック手術を受けるクリニックの選びのポイントです。どのクリニックでも手術前に適応検査をして、レーシック手術が受けられるかどうか、角膜の状態に適している手術は何かを調べます。

自分の希望や術後の生活を考慮してくれるかどうかも重要なので、手術前の説明と検査を丁寧に行ってくれるクリニックを選びましょう。

レーシックは症例が多い手術ですが、術後に見え方が歪んだりドライアイなどの後遺症が起きたりするケースもあります。後遺症や合併症にしっかり対応できるクリニックを選ぶには、アフターケアが充実しているかどうかが重要です。

再手術保障があるかも忘れずにチェックしてください。

レーシック手術を失敗しないためのクリニック選びでは、症例数・実績が豊富かどうかで選ぶのも大切です。症例数が多いクリニックは経験が豊富で、手術に必要な技術が身に付いているか判断する基準になります。

手術を成功させるためには症例数だけでなく、実績も重要です。豊富な実績は、それだけレーシック手術を成功させた裏付けになります。

日本眼科学会のガイドラインには、レーシックを行えるのは日本眼科学会に認定された医師だと規定されています。レーシックの手術にはレーシック手術や眼科領域の知識と技術が要るため、認定医・専門医が在籍しているクリニックを選んでください。

レーシック手術は保険適用外なので、高額な費用がかかります。レーシック手術の相場は約5万円~30万円で、平均の手術費用は約10万円です。

最新の医療機器が揃っていたりレーシックの名医が執刀したりすると、費用が高額になります。クリニックによって金額の差が大きいため、納得できる費用かしっかり見極めて選んでください。

ここではレーシック手術ができる大手クリニックや、眼科医療において著名な医師・眼科専門医の在籍するクリニックを14院紹介します。それぞれのクリニックの特徴や手術費用を掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

老眼はレーシック手術・ICL手術に関わらず、加齢によって発生するものです。手術の影響はありません。ただし、もともと近眼の強い人は手元にピントが合いやすい状態です。そのため、老眼になったことを通常よりも自覚しやすい場合はあります。

レーシック・ICL手術は残念ながら高額医療費制度の対象にはなりません。費用をできる限り抑えたい方は医療費控除や民間の生命保険の給付金条件を確認してみましょう。

レーシックは角膜を削るため、手術は原則1度です。1度削った角膜は再生しないので、何度も手術できるものではありません。角膜の厚みが十分にあれば、2回までなら受けられる場合もあります。

レーシックやICLの手術後に、視力が低下することもあります。レーシックは5~10年で戻ることもあり、ICLは戻りにくいのが特徴です。ただしレーシック手術後に視力の低下が起きるのは約5%で、多くの場合は10年以上視力を維持しています。

ハローグレアや近視戻りのリスクがあります。ハローグレアとは手術をしたことで瞳孔が開きやすくなり、夜間を中心に光がまぶしく見えたりぎらついて見えるく症状です。これは角膜を直接触ることで起こりうる症状で、白内障手術者にも似た症状が起きやすいです。

近視戻りの可能性はかなり稀ですが、もともと近視の度合いが強い人はレーシック後に視力が多少再低下しやすいと言われています。

レーシック手術では、術後翌日の検査時には1.0~1.5程度に回復する場合が多いです。2~3日近くが見えにくい症状が出る人もいますが、角膜の厚さが十分なら手術後すぐに視力が1.0まで回復します。角膜が薄い人は、手術後に一時的に視力が低下する場合もあります。

ICLもレーシックと同程度まで視力が回復しますが、視力が安定するまでは手術翌日~数日かかる場合もあります。

レーシックを受ける前に、自分に合った適切な手術ができるように手術前検査を行います。レーシックの手術前検査とは、目の病気や角膜の状態を調べるための検査です。検査は眼圧測定・角膜形状解析・角膜内皮検査・角膜厚測定・眼底検査などがあります。

クリニックによって検査内容やかかる時間は変わります。自分の目の状態を深く理解した上で手術を行うには、手術前の丁寧な検査が重要です。